兵庫県公立高校入試の第2学区は、尼崎市、伊丹市、宝塚市、西宮市、川西市、三田市、猪名川町、丹波篠山市、丹波市で構成されています。主に複数志願選抜と単独選抜の2種類の選抜方法が実施されます。
複数志願選抜について
複数志願選抜は、対象となる高校の中から第1志望校と第2志望校の合計2校を選択できる制度です。第1志望校と第2志望校のいずれにも合格しなかった場合は、私立高校など他の進路を検討することになります。
この制度の大きな特徴は、第1志望校に20点の加算点が与えられることです。これにより、第1志望校への合格可能性が高まります。
合否判定の仕組み
合否は、以下の合計点で判定されます。
合計点=学力検査の換算点+内申点の換算点
+加算点(第1志望校のみ)
それぞれの計算方法は以下の通りです。
5教科の学力検査の合計得点に0.5を掛けた点数です。
(例:5教科合計300点の場合、300×0.5=150点)
通知表の評価を元に計算されます。
- 主要5教科(国語・数学・理科・社会・英語):各教科の5段階評価の合計に4を掛けます。
- 実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭):各教科の5段階評価の合計に7.5を掛けます。
(例:通知表の評価が全教科3の場合)
- 主要5教科:(3点×5教科)×4=60点
- 実技4教科:(3点×4教科)×7.5=90点
- 合計:60+90=150点
内申点の重要性
特に注目すべきは、内申点の重要性です。例えば、内申点の換算点で20点の差がある場合、学力検査で換算前の得点として40点多く取る必要があります。学力検査の難易度が高い場合、この内申点の差は合格にとって大きなハンディキャップとなることがあります。
また、実技4教科は評定に掛ける倍率が7.5と高いため、これらの内申点も合否に大きく影響します。日頃からの授業態度や提出物、定期テストなどが非常に重要になります。